Industry 4.0と印刷産業の将来像-1

ドイツが国策として2011年より推進しているIndustry 4.0はすでにほとんどの人がご存知だとは思いますが、印刷産業にとって当面どのような関わりがあり、将来的にはどのような影響があるのかを予測してみたいと思います。そもそもIndustry 4.0とは何かから解説していきましょう。

ドイツでは2000年代後半から産官学共同で国家情報化戦略を議論し立案する活動が始まっていました。メルケル首相の指導のもとBITKOM (情報技術、電気通信)、VDMA(機械、プラント)ZVEI(電気・電子メーカー)の3工業会を中心としたワーキンググループによる業界横断的なドイツ製造業の改革プラン作りが始まりました。その後、前記メンバーに加えてシンクタンクであるフラウンホーファー研究所、世界的コンサルタント会社であるローランド・ベルガー社などが参加してまとめ上げたのがIndustry 4.0であり、2011年のドイツ産業見本市であるハノーバーメッセで始めて発表されました。

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