世界をリードする日本のプリンター技術

デジタル印刷機で使われる主なプリンター技術は、インクジェット方式と電子写真方式です。インクジェット方式は20インチ幅以上のロール紙やB2サイズ以上のカットシート対応で、プリント速度は50~300メートル/分(ロール紙の場合)といった高速印刷可能な製品がほとんどです。電子写真方式は一部の製品を除くと、A3サイズ以下で、50~150ページ(A4)/分の印刷速度の製品が多くを占めています。

 

  • トップシェアを誇る日本のプリンタービジネス

生産台数でも売上金額でも、圧倒的に多いのはコンシューマー用やビジネス用の製品であり、インクジェット方式も電子写真方式もパソコン用プリンターやビジネス用複写機・複合機の技術として使われています。これら製品の全世界での年間生産台数は約1億台、年間売上金額で約5兆円(いずれも2012年実績)でした。また、図1に示すように、プリンター別の市場シェアを見ていくと、電子写真方式のビジネス用複写機・複合機(A3機)の分野においては、世界における出荷金額シェアで日本企業のシェアは72%を占め高い競争力を有しています。

図1(出展:特許庁資料)

 

コンシューマー用プリンターにおいても、レーザービームプリンター(電子写真小型機)では、日本企業はOEM生産を加えて70%以上の生産量シェアを有し、インクジェットプリンターにおいても日本企業は数量及び金額共に50%以上のシェアを有しています。

このコンテンツを閲覧するにはログインが必要です。お願い . あなたは会員ですか ? 会員について